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2.iアプリとJava
(1)iアプリとは
携帯電話は年々進化しています。数年前までは会話のみの道具でしたが、NTTドコモが1999年から開始した携帯電話による文字情報サービス@モード(@-mode)により、メールのやり取りをしたり、情報サイトを閲覧できるようになりました。
2001年に発売された@モード対応の携帯電話「503@」シリーズからは、「ゲーム」そして「情報ツール」などのアプリケーションを携帯電話にダウンロードして使えるようになりました。このアプリケーションのことを@アプリ(@-αppli)と呼びます。
携帯電話は携帯ゲーム機などと比べて画面が小さく、また、ボタン配置についてもゲームにおける操作に適しているとはいえません。しかし、@アプリには、ハードが携帯電話であるがゆえの、多くの利点があります。
利点1 アプリの配布が簡易である
ゲームを作成したら、多くのユーザに遊んでもらいたいと思うはずです。
@アプリが動く携帯電話は、携帯ゲーム機に比べてはるかに多くのユーザを持っています。しかも、@アプリの公開についてNTTドコモ等の特別な許可は必要とせず、自由に配布することもできます。(勝手アプリと、言うそうだ)。配布方法は自分のWebサイトで公開するだけなので、とても簡単である。
利点2 通信機能を標準装備している
PCにおいても携帯機器においても、ネットワークが脚光を浴びています。PCや携帯ゲーム機でネットワークゲームを楽しむには通信回線をつなぐ必要があり、設定に意外な手間が掛かったりします。その点、携帯電話は通信機能を標準装備しているので、すぐにでもゲームを始めることができます。
利点3 開発ツールが無償で提供されている
開発環境という点についても、携帯ゲーム機用のゲーム開発は技術レベル、開発ツールへの初期投資の費用などの点で敷居が高くなっています。しかし、@アプリの場合、必要とされる開発ツールは、サン・マイクロシステムズやNTTドコモのサイトから無償で提供されています。
お金を出して用意する必要があるのは、インターネットに接続できるW@ndowsマシンと、@アプリが動く携帯電話だけです。